mu.Lab.スピンオフ企画『手描友禅工房見学+二子新地周辺歴史散策』

大山街道【二子新地周辺歴史散策】

2019年4月20日(土)mu.Lab.スピンオフ企画第2弾『手描友禅工房見学+二子新地周辺歴史散策』が実施された。

東急田園都市線二子新地駅に10時集合。参加者は20名、ミューラボスタッフは7名でした。

受付でミューラボオリジナルの歴史散策資料が渡されます。

代表の江原から挨拶とコースの説明後、10名づつ2つのグループに分かれました。

歴史散策グループでは、ガイド担当の青木よりコースの説明と留意事項等の話しの後、二子新地駅を後にした。二子新地駅前の道路が古堤防との話しがあり、間もなく「1本松の碑」に到着。資料掲載の写真を見ながら、400年前の当時の様子を連想しつつ、諏訪氏はこの地を開拓したという説明がありました。

1本松の碑を見学後、二子橋付近に移動。

二子の渡し跡(二子橋の表柱)に到着。渡しから架橋に至るまでの話しがありました。東急田園都市線鉄道橋ができるまで、橋の中央に電車の線路があり、そのため橋脚が多いことがわかります。

10時20分頃に「岡本かの子の文学碑」に到着した。碑に書かれた歌の説明や碑の傍の二子神社の説明がありました。また、旧三業があった名残の表記が付近の建造物に記載されていました。


10時35分頃に岡本かの子の実家である大貫病院跡を見学。通りを挟んで大貫家の菩提寺、光明寺があり、かの子の実兄雪之助が眠っています。

10時45分頃に明治から商う飯島商店に着き、NHK大河ドラマで使用した石川五右衛門を釜茹でしたという代物を見学しました。

10時50分頃に高津図書館敷地内にある「国木田独歩の文学碑」に着きました。大山街道沿いにあった亀屋会館を独歩が訪れ、27回忌に建立したもの。碑の題字は島崎藤村によるものとの説明がありました。


かわさきマイスターに会いに行こう!【手描友禅 工房見学】

2019年4月20日(土)mu.Lab.スピンオフ企画第2弾『手描友禅工房見学+二子新地周辺歴史散策』が実施された。

東急田園都市線二子新地駅に10時集合。参加者は20名、ミューラボスタッフは7名でした。

代表の江原から挨拶とコースの説明後、10名づつ2つのグループに分かれ、二子新地駅を後にした。

10時過ぎに石渡氏の自宅工房に着き、生い立ちなど自己紹介がありました。とても努力家で、染物に強くこだわりのある意欲旺盛な職人と感じました。

到着後、本日の手描友禅についての資料が配布されます。

 

手描友禅について、その歴史、技法などの説明があり、その後実際に使用している図版(原図)、彩色に使う絵の苦や筆(刷毛)などの材料や道具などの紹介がありました。

実際に使用す絵の具(現在では人工で作られたもの)で、彩色していただきました。見学者はその筆さばきに魅了されました!


今回の歴史散策は、川崎市地元の工芸家、その自宅近隣にある歴史・自然・文化・環境をさぐるコースを設定しました。事前に探索し、1時間程度の歴史散策となるように資料作成とコース設定を行いました。

工房見学と歴史散策というダブル企画です。2時間あまりで2つの企画を手軽に楽しむことができ、かわさきの魅力を堪能できたのではないかと思います。

着物などオーダーされてから出来上がるまで平均で6カ月を要するということを聞き、大変に手間のかかるかつ技量が必要なものと、皆さん感心されていました。

工房には女性のブラウス(シャツ)や帯留めなど小物作品も展示されていました。気に入った品物を購入される方もいたようです。

また、手描友禅の体験をしてみたいという方も見られました。

ミューラボとして、このような伝統工芸など、かわさきの魅力を継続的に発信していきたいと思います。

mu.Lab.スピンオフ企画『手描友禅 体験教室』

かわさきマイスターが教える!【手描友禅 体験教室】

2019年6月8日(土)mu.Lab.スピンオフ企画第3弾『手描友禅  体験教室』が実施された。

JR南武線線溝の口改札出口9:15に集合。徒歩で5分、パークシティ溝の口A棟集会で受付。とても環境の良い集会室で、水洗場所やトイレなど、体験教室として十分な環境が整っていました。

受付にて本日の資料が配布された。参加者は6名。いづれの方も「手書友禅 工房見学」を参加された方でした。

代表の江原から挨拶と本日の体験教室の流れについての説明後、講師の石渡氏から手描友禅の彩色など、作品が出来上がるまでの一連の行程の説明がありました。

受付時に事前に用意されたデザイン済みの作品を抽選により参加者に選んでもらいました。

デザインされた作品は、竹ひごで彩色しやすいように生地(作品)を浮かせてあります。筆の使い方、色の暈し方、染料の溶かし方(溶解剤の混ぜ方)、染色剤の混ぜ方などのデモンストレーションがあります。

参加者が、思い思いの色を選択し、オリジナルな色彩をイメージし、色付けを行っているところです。デザインされたものには、花や動物、古来の置物など、石渡氏がデザインした素敵なものばかり。

好きな色を彩色します。

石渡氏が、参加者にマンツーマンで指導を行っている様子。


彩色後、ドライヤーで生地を乾燥させます。

アイロンで生地を伸ばすとと共に完全に乾燥させます。

デザインされた糸目糊置を取り除くために水洗いして、黒い線の糊を完全に落とします。

糊を落とした後、アイロンで伸ばし乾燥させます。

これで完成です。出来上がった参加者の作品です!

とても素敵で鮮やかな作品に出来上がりましたね。


体験終了後、参加者6名(男性2名、女性4名)からアンケートをとったところ、総合的な満足度は、大変満足が5名、1名が満足でした。1名満足の方は、彩色など色づけが上手くできなかったということで自分自身の不満があったようでした。

「大変満足した体験をさせていただきました。」「丁寧な指導・説明で、作品が仕上がりとても楽しかった。」「是非またやってみたい。」「ミューラボの企画はとても良い。また参加したい。」「日本文化の講座や体験の企画してもらいたい。」などの意見をいただきました。

これからも日本文化、川崎地元に根付いた文化・歴史などを企画していきたいと思います。ご参加ありがとうございました。

溝口・二子新地周辺歴史散策『寺社と蔵めぐりand 料亭「やよい」見学』

2020年2月29日(土)、 溝口・二子新地周辺歴史散策「寺社と蔵めぐり」&老舗料亭「やよい」見学が実施されました。快晴で気温も春の陽気で散策日よりでした。コロナ感染の影響で直前のキャンセルもありましたが、13名の参加がありました。今回はJR武蔵溝ノ口改札出口からのスタートです。12:30から受付を始め、受付時に寺社と蔵めぐりのミューラボオリジナル資料が配布されました。初めに代表の江原から挨拶と散策時の注意点、コース・スタッフ紹介がありました。

担当ガイドの引率で宗隆寺に向かいました。途中栄橋にて、平瀬川と二ヶ領用水の話がありました。宗隆寺では、寺の創建などの話があり、参道脇の松尾芭蕉の句碑、益子焼の陶工で初代人間国宝の濱田庄司の墓を見学しました。

根方堀に沿って溝口神社に到着しました。神社創建や境内の社号額、幟などの話の後、御神木などを見学しました。寺社で御朱印をいただく参加者も見られました。

13:45、大山街道沿いに少し上り、街道から少し奥にある池田屋(染物)の蔵に到着しました。ここから蔵めぐりのガイドを郷土史研究家である地元出身の鈴木氏にお願いしました。現在いる駐車場は当時の染色後の物干し場だったそうです。蔵の土台は大谷石です。 大山街道から少し奥まったところには稲毛屋(金物)の蔵もあります。当時稲毛屋は「千代鶴」という小料理屋も営んでいました。現在の蔵は戦時のあおりを受け、街道から奥に移動させられたとのことです。


次に岩崎酒店の蔵に行きました。酒蔵のようですが重厚な感じの蔵です。ツブ(壁など、修繕などで梯子などを立て掛ける個所)などの解説がありました。 その後、旧府中街道沿いにある毛木氏(民家)の蔵に行きました。農産物などを保管する蔵で、他の蔵とは異なり、大きさも小さく質素な造りになっています。

近くにある自由民権運動の生家、上田家の門前にも行きました。

14:20、大山街道沿いに面した灰吹屋(薬)に着きました。隣接の新店舗改築のため、蔵は道路フェンスに覆われていて、正面から見ることができませんでした。次に大山街道と現府中街道交差点にある田中屋(はかり)の蔵に行きました。交差点近くにある光明寺時の鐘の記念レプリカを見学しました。

14:30、大山街道沿いにある明治に建てられたタナカ呉服店の蔵につきました。店舗の脇に袖蔵があり、店蔵と並んで建っています。母屋は店蔵の裏にあり繋がっています。商家の典型的な蔵造りとのことでした。

高津区図書館で休憩後、敷地内にある国木田独歩文学碑の説明がありました。


15:00、関東大震災後造られた飯島商店の蔵に着きました。布石は大谷石、上部がコンクリートのとても大きな蔵でした。

浄土真宗の光明寺は、大貫家の菩提樹で大貫幸之助の墓があり、江戸時代に時を告げた梵鐘をかけた鐘楼などを見学しました。

15:20、料亭「やよい」に到着しました。18名が2グループに分かれて、建物見学と抹茶体験をしました。

3代目女将さんの幼少期の料亭のお話しや建物の特徴などの話し、そして一期一会の抹茶体験でした。足がしびれましたが、久しぶりの抹茶はとても美味しかったです。


料亭の部屋の各所には、季節を感じさせる調度品や切花などが設置され、料亭ならではの雰囲気を感じました。

床の間の釣り花入れには「金魚葉椿」という、葉の先端が金魚のしっぽのように3つに分かれている椿が挿してありました。初めて見たのですが、名前の通り金魚がそのまま葉っぱになったような可愛らしい葉っぱだったので、とても印象に残りました。


16:30、岡本かのこ文学碑、二子神社を見学後、代表の江原から挨拶があり、無事解散となり ました。今回は3名の方に感想をお聞きしました。ご協力ありがとうございました。詳細は「参加者の声2019」に掲載しております。

また、下記の動画もぜひご視聴ください。

https://www.youtube.com/channel/UCnHpA7G3Vddcu-vzpaTpPOw?view_as=subscriber