研修・調査(Traning/Investigation)

団体やメンバーによる事業事前調査や関連団体への参加、事業関連研修会・学習会・歴史散策の内容等について報告します。

栃木県真岡市を訪ねて

5月29日(日)歴史散策を主に真岡市で学芸員として活躍している前ミューラボメンバーの元を訪れた。JR湘南新宿ラインで都心から小山駅へ。そこからJR水戸線でJR下館駅へ行き、1988年に第三セクターとして発足した真岡鉄道に乗車。休祭日運行しているSL(1994年に復活したC1266)に乗り真岡駅に到着。真岡駅そのものがSL風で圧倒された。併設しているSL資料館を見学した。

本日の行程は、1.大前神社 2.亀寿庵でのランチ 3.井頭公園 4.二宮尊徳資料館 5.専修寺 6.金鈴荘と真岡木綿工房 7.久保記念観光文化交流館と長蓮寺を前メンバーの案内で巡った。

本殿は江戸中期(1707)の建立で2018年に国の重要文化財に指定された。大前とうい由来は神地境内隣接の北地にかつて「芳賀沼」が存在し、その大突端に位置することから大前(崎)神社と称されたとのこと。参拝し振り返ると2013年に再建された全高なんと20mのえびす様が鎮座している。

北海道幌加内の契約栽培のそば粉を用い、東京の製粉所で回転を抑えた石臼びきの一番粉のみを使用し、色が白くさらりとした旨みのある香り高い手打ちそばとのことが店内のあいさつ文にありました。上品で旨みの香り高いそばと感じました。

午後はじめは真岡市北部の丘陵地帯93haの都市公園、井頭公園に。海なしの栃木県ならではの巨大プールがあり1万人収容とのこと。2100株290種のばら苑を散策しました。周辺には宿泊、温泉さらに農産物販売施設などもありました。


 次に二宮尊徳資料館を訪れました。「金次郎」像として有名ですが、尊徳は元は現在の小田原市周辺での様々な取り組みでの活躍により、当時の藩主大久保忠真から小田原藩桜町領(現在の栃木県真岡市)の改革を命じられ、1823年家族と共にこの地に赴任し、荒れ地の開発、堰や堀の治水整備などを行った。困難の中、最後には桜町の復興は順調に進展した。周辺には桜町陣屋跡も整備されている。

 資料館から近くにある真宗高田派本山専修寺を訪れた。境内は国の指定史跡で、親鸞聖人と専修寺とが深い縁があると言うことが、国重文、御影堂、県重文、親鸞聖人像などによってわかる。戦国時代に焼失し衰退したが江戸時代に復興した。涅槃像は木造3mもある。

 真岡市市外に戻り金鈴荘と真岡木綿会館を訪れたが、見学時間が過ぎ、明治中期に建設された金鈴荘は堤内の庭から外観のみの見学となった。真岡と言えば優れた木綿の代名詞として通用した時期もあったが、明治時代に入ると輸入糸の流入に押され衰退した。現在は、真岡木綿の復興を推し進め、手作業による木綿の風合いを伝えている。工房では染色や機械体験ができる。

 最後に全メンバーが勤務している「久保記念観光文化交流館」を訪れた。この施設は久保家をはじめ関係者から真岡市に譲渡された建物を整備したものです。多くの収集した美術品を所蔵しており、年に数回展示会が企画され、今回は池田満寿夫などの作品が展示されていた。

 今回の歴史散策は、一度は失われた真岡木綿を復興し、周辺街並みを整備し、廃線になるかと思われた真岡鉄道をSLで復活させている真岡市を訪れました。(記:副代表近藤)


歴史・自然・文化・環境をさぐる『用水と多摩川流域』~「大丸用水」調査・散策その


今回、調査・散策その3「JR稲城長沼駅~JR稲田堤まで」中野島用水ルートを10月に実施した。9月に実施した菅堀用水ルートで喧嘩口から中野島用水(北堀)に進むルートです。最終的に菅堀用水は中野島用水に併合され、三沢川に合流(放流)となります。写真は左(スマホでは上)から、喧嘩口(北堀・中堀・菅堀=本堀)、中野島用水(北堀)、三沢川に合流(放流)地点。散策の途中、馬頭観音の石塔群や矢野口・菅渡船場跡など用水周辺の史跡物を見学することができます。

歴史・自然・文化・環境をさぐる『用水と多摩川流域』~「大丸用水」調査・散策その2


今回、調査・散策その2「JR稲城長沼駅~JR稲田堤まで」菅堀ルートを9月に実施した。写真は左(スマホでは上)から、喧嘩口(北堀・中堀・菅堀=本堀)、JR矢野口駅前の大丸用水菅堀、JR稲田堤高架下脇に流れている菅堀用水である。菅堀は旧川崎街道沿いを流れ、徐々に用水堀が小さくなってがいくことが、調査・散策によりわかります。途中、用水堀は有料道路地下道の箱樋を通ったり、JR南武線の駅高架に伴う元ルートの変更があったりと、素朴なルートと時代に即応したルート景観が見られます。また押立渡船場跡など用水周辺の史跡物も見学することができます。

歴史・自然・文化・環境をさぐる『用水と多摩川流域』~「大丸用水」調査・散策その1



2021年度 歴史・自然・文化・環境をさぐる「用水と多摩川流域」の事業活動に向けて、大丸用水の調査・散策を昨年度末より開始した。コロナ禍の中、調査文献資料等をもとに、大丸用水堰から登戸駅東側多摩川合流地点までを3ルートに分け、7月から本格的に現地での調査・散策を行っている。今回の調査は、「大丸用水堰から雁追い橋辺りまで」を7月~8月にかけ2回行った。写真は左(スマホでは上)から、府中市側から見た大丸用水堰、大丸用水分量樋跡、菅堀と新堀の分岐点である。大丸用水は二ヶ領用水には見られない素堀、水田や果樹園への用水利用などの景観を見ることができます。

研修(Traning)

「川崎大師境内めぐり」ガイドツアーに参加!

2109年3月24日(日)晴天、川崎大師駅に9時30分参加メンバー5名が参集しました。10時に境内で「川崎歴史ガイド協会」のガイドさんと待ち合わせ。本日のガイドは菅野さんです。伊東さんも同伴しました。

真言宗智山派本山・金剛山金乗院平間寺。縁起によれば、創建は平安時代1128年という(協会のガイドさんは、黄色いジャンバーのユニフォームを着用しています)。

勅願寺である平間寺の寺紋は、本堂屋根棟に皇室の御紋である五七の桐・菊の御紋を戴いている。

山門には像があり、戦前までは仁王像であったといわれているが、現在は四天王の鋳像が東西南北に一体づつ、合わせて四体がある。この像は、増長天である。


大山門の提灯は鉄製で重さは1トンあるそうです。

本堂では、お護摩が執り行われていました。

続いて、境内にある碑蹟を、古い順にめぐりました。これは六字名方号碑(南無阿弥陀仏)です。

道標「こうぼう大し江のみち」です。江戸時代、六郷の渡し近くにありました。

その後、日本観音霊場お砂踏み参拝所を訪れました。全国の霊場を一周した気がしました。


また、芭蕉など有名俳句碑や鐘楼、元横綱北の海像(奥様が川崎の出身)、薬師堂、釈尊像、鶴の池なども見学しました。

最後に「しょうずかの像」、別名「葬頭河像」(三途の川の渡し賃持たない亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼)を見学しました。その近くで、ガイドさんを囲み記念写真を撮りました。

全体を通して、とてもわかり易いガイドでした。ミューラボのガイドにも大いに参考になりました!

川崎大師は初詣で訪れていますが、境内のことは知らないことばかりでしたが、今回のガイドで沢山研鑽を積むことができました。

菅野さん、伊東さん丁寧なガイド、有難うございました。


神奈川県立歴史博物館「常設展示ボランティアガイド」を訪問

2019年2月27日(水)にミューラボメンバー6人が、研修の一環として神奈川県立歴史博物館のボランティアガイド見学に行きました。

当館の学芸部長望月一樹氏(右)には、ミューラボが主催する事業「ニケ領用水にかかわる講座」の講師を一昨年よりお願いしています。この2月NHKで放映されたの武蔵小杉のブラタモリの案内人を務めました!


常設展示は、中世、近世、近代、現代/民族の5テーマで構成されています。中世・近世を1時間かけてボランティアのガイドを聴き見学をしました。中世では、鎌倉幕府を中心に、舎利殿の実物大のレプリカなど、国宝の内部を伺う知ることができるなど興味深く見学しました。

近世では、北条家や江戸時代の関所を含む街道等に関する展示や川崎の塩浜の関する展示もありました。

ボランティアガイドのお二人は、説明も流暢で、大変わかりやすく、我々のガイドにも取り入れたいところが多くありました。


「横浜シティガイド主催の街歩き」に参加

平成291210日(日)、NPO法人 横浜シティガイドさん主催の街歩き「世界のクリスマス~山手西洋館を訪ねて」にミューラボメンバー7名で参加しました。
当日は快晴!930分にみなとみらい線元町・中華街駅集合し、45分に出発です。

コースは「横浜市イギリス館(イギリス)」「山手111番館(フランス)」「山手234番館(アメリカ)」「エリスマン邸(デンマーク)」「べーリックホール(オランダ)」「外交官の家(ルーマニア)」「ブラフ18番館(ドイツ)」でした。

横浜の歴史の勉強はもちろん、他団体ではどのようにガイドを行っているのかという視点も兼ねて参加しました。

 

横浜はロケーションに恵まれているので参加者が集まりやすく、資料がA4サイズ1枚でシンプルな作りではありましたが、ガイド全体で見れば十分満足できる内容でした。
また、今回の企画もそうですが、横浜シティガイドさんは企業との共催ガイドも多数行っているので、ミュ

ーラボも将来は企業等と連携して、川崎の魅力を発信していけたらと思いました。

調査(Investigation)

環境改善(Environmental improvement)

平瀬川旧水路跡地(溝ノ口2丁目12-1)

ゴミ置き場となっている。旧水路跡地は、一面雑草が生え、放置されている。

 

 

一方、道路の反対側は、駐輪場として整備されている。

溝口2丁目12のごみ置き場と平瀬川旧水路跡地を跨いでいる道路(溝口2丁目10)から映した写真。雑草化と共に住人が一部跡地を私物化している状況となっている。

適切な環境の改善と維持管理が必要である。

中野島~向ヶ丘遊園への現地見学散策中、大丸用水旧水路跡地の環境状況(写真)

雑草で一面覆われている状況であった。

旧水路跡地の環境改善と維持管理が必要である。

 

 

ガイド掲示の改善(guide notice)

大丸用水の説明掲示版を当時の写真や水路イラストなどを挿入し、もっとわかり易くした大きな掲示板に手直しするべきである。

一本圦樋堰の説明が掲示版にない。

ニケ領用水散策路において、ガイドポイント掲示説明が、各地区の所轄等で制作されているとすれば、ガイド説明に漏れや間違いなどが起こらないように、相互に連携をし、共有化された掲示板制作が臨まれる。

適切な保管場所へ

東日本初の二子塚公演敷地内トロリーバス展示(溝口~武蔵小杉現地見学散策)

現存する川崎市のトロリーバス、歴史有形の文化財として、維持管理が整備できる場所(生田緑地・市民ミュージアムなど)に保管できないものか、行政は地元との調整を過去の経緯も踏まえて調整して欲しいものです。

2019年1月19日(土)に現地見学にこの場所に訪れた参加者の声をお伝えします。

トロリーバスは、そのまま放置されているような段階で、タイヤが土に埋もれていてかわいそうな感じがしました。

どこかに移設したほうがいいのではないかという印象を受けました。」